ずっと憧れていたウェストエンドのミュージカル「レ・ミゼラブル」を観てきました

ずっと憧れて憧れて、一度は観たいと思っていたWEの「レ・ミゼラブル」念願叶ってやっと観ることができました。

レミゼのストーリーは超有名なので省略しますが、世界中が新演出版に変わる中、唯一旧演出で公演を続けているのがロンドンのWEにあるクィーンズ シアター(Queen's Theatre)なんです
噂に聞いた盆が回る舞台もうめちゃくちゃワクワクでした。

ウェストエンド・クイーンズシアター
写真が下手ですいません。
コゼットと赤旗を振るアンジョの姿が見えた時は、もうそれだけで感激でした~。

私は、映画→新演出版→旧演出版の順番で観たことになります。
結論から言うと、今回観た旧演出版が一番好きです。

キャストの感想はこちら

新演出版は映像を多用してわかりやすくが売りだったと記憶していますが、映像ではなくたった1つの照明がすべてを理解させてくれることもあるのだと今回旧演出版を観てわかりました。

囚人たちの労働
仮釈放後の放浪と労苦
下水道での彷徨


どれも盆が回ることで時間の経過をありありと感じることができました。

馬車の暴走
テナルディエの宿屋
プリュメ街

盆が回ることで狭い舞台に広さと奥行きが生まれていました。

秀逸だったのは下水道を彷徨っている時の照明です。
映像が流れるよりも遥かに雄弁に、バルジャンがどれほど長く彷徨っていたのか、マリウスを助けるための苦労をわからせてくれました。

そしてバリケード

盆が回ったほうが断然カッコいいですよ~。

ヒーローを作らないって方針だと聞いたことがありますが、ベートーベンだって曲を売るために当時の歌謡を交響曲に取り入れたというじゃありませんか。
気取った演出をしたい気持ちもわかりますが、「待ってました」 的な演出を残しても良かったのではないかと思います。

旧演出版が残っているうちに見ることができて本当に良かったです。

ウェストエンド・クイーンズシアター「レ・ミゼラブル」

スーパースター揃いのBWカンパニーと比べても、WE2014-2015カンパニーはその総合力で負けていないのではないかと思います。
スーパースターはいなくても、演じていることを楽しんでいることがすごく伝わってきました。
テルナディエのシーンはもちろんですが、「ああ、みんな楽しんで演じているんだ~」 。
そんな気にさせてくれました。

それに、カーテンコールの熱さは、私が観た3公演の中でダントツでした
総スタンディングオベーションで、主演の Peter・Lockyer さんが、出演者のみんなに向かってうれしげに客席を指さしている姿が印象的でした。
このカンパニー、とっても仲が良いんですね。

ウェストエンド「れみぜらぶる」